天使の笑顔で




林間学校最終日


やっと涼真君が帰ってくる


でも喘息がやばい


息苦しい



ちょっとやばいかも………







ブゥゥー!


また電話が鳴る


涼真君からだ!


やった!声が聞ける


きっと大丈夫、


2週間前までなんともなかったんだから


『もしもし?』


「もしも…し」


今まで家に居たから気付かなかった

声出しづらい…


『大丈夫か?
なんも起きなかった?』


起きなかったと言えば嘘になるけど起きたわけでもない


自分に嘘をついて


「うん、喘息くらい」


『そっか』


本当は涼真君に気づいてほしかったんだよね



電話だからわからないけど


眉間にシワ寄せてたと思うし


歯を食いしばってたと思う


電話じゃなかったら


気づいくれてたのかな?



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