天使の笑顔で



そして次は俺か



みんなで作ったやつだ



 
「俺はこれね」


俺はまゆに一つのビデオテープを渡す



「ビデオ?」


不思議そうにまゆはビデオテープを見つめる

 


「うん。辛いときに見てね」


「なんだろ?なにが写ってるんだろ?」


興味津々にまゆはビデオテープを見つめる




「涼真のことだからエッチなやつだろ」


カチャ


俺は葉月に銃を向ける


「幼なじみ行け!」



ごまかすように葉月は明莉に話を移すが



「いい加減名前覚えてよ
明莉だよ」



「はいはい明莉ちゃんね」


葉月、覚える気なさそうだけどな



明莉は机に置いといた色紙をいっぱい並べる



「はい。これ」


「うぉ」


クラス?


いや学年全員の色紙


俺も書いたよな



まゆは俺ら以外の人にも優しくて笑顔で


だからこんな色んな人に愛されてるんだな




「記念写真撮ろうか」


俺がカメラを取り出してみんなに言う



「イェーイ撮ろ!」


そう言ってまゆが起き上がり



看護婦さんにカメラを渡す



「はい、チーズ」


カシャ




思い出の一枚が出来た


写真に写るまゆはやっぱ笑顔で…


泣ける


もうこれが最後だから



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