天使の笑顔で
まゆは笑っていた
誰もが苦しいこの病室で
まゆだけが笑っていた
胸も激痛状態なのに
「まゆ!」
「…………」
まゆは俺の左胸に手を添える
その瞬間、俺は涙が滝のように溢れた
そしてまゆへの思いが一気に込み上げてくる
「……まゆ…いままでありがとう
俺と一緒に生きてくれて…ありがとう」
「……えへへ…」
まゆはそっと目を閉じた
「DCの用意!」
「はい」
「もう…やめてください」
まゆのお母さんが言う
「まゆは悔いはないんです
これ以上無理です!」
可奈ちゃんも葉月もお母さんも皆涙を流してる
「まゆ!!!!」