天使の笑顔で
でも事実を
「俺ら幼なじみ」
いずればれるんだ
言っておいても良いよな
「涼君、私、教室行く」
明莉が声を振り絞り言ってきた
止めても無駄だ
長年の付き合いでわかっていた
そんな明莉の背中を見つめる俺
「涼真君?」
まゆちゃんの声がする
「ん?」
「その……ごめん」
「気にしてないってば」
いやホントはめちゃくちゃ気にしてます
家帰ったら多分くたばってる
それほどドキドキが止まらないんですよ
「よかった、
私も気にしてないよ」