天使の笑顔で
偶然まゆちゃんと唇が重なってしまった
それも偶然幼なじみの明莉にしか見られず
明莉はショックというより反省してるなんて言っていた
でもあれ以来
「涼真君、ボーリング
教えてね!」
ドキドキドキドキドキ
あれ以来、意識しすぎるんです
「涼真君?」
まゆちゃんが顔を覗かせる
その姿にまたドキッとしてしまう
「あ、あぁ、教える教える」
慌てた様子を見せる
気にしてないとは言ったけど向こうも気にしてないと思うと
やっぱ悲しいな
忘れたくても無理なんだ
「涼真、テンション低くね?」
葉月め
何も知らないでそんなことを聞いてくるなよ
「うるせー」
「涼真君もテンション上げてこうよ」
可奈ちゃん、
この鼓動が聞こえないのかい?
ドキドキドキドキドキ
顔もまともに見れないんだよ
「あげぽよいきますか」
可奈ちゃんとは普通に喋れる
「あはは、あげぽよ」