天使の笑顔で
「なるほど
でも涼君はまゆちゃん好きなんでしょ?」
「うん」
「じゃあまた思い切ってコクっちゃえ」
「そうじゃねえよ」
俺の思いを明莉ぶつける
「コクったところで
まゆちゃんを幸せには出来ないんだよ
心臓が弱い、それだけでまゆちゃんは辛いんだよ」
「それがまゆちゃんの神様からの試練ならさ
涼君の試練はそばに居ることなんじゃないの?」
「………試練?」
試練………
明莉はこのあと自宅に帰る
そしてまゆちゃんにメールする
《調子どう?》
今週は学校来れないだろ
せめて再来週になら
ブゥゥー!
返信が来る
俺はこのメールを見た時
まゆちゃんは頑張ってる
そう思った
だから俺は家を飛び出し
バカヤローとも思いながら
俺はまた必死に走った