天使の笑顔で
それはまゆと可奈ちゃん
が二人で買い物に行ってる時だった
急に息が苦しくなったまゆを見て
可奈ちゃんは急いで救急車を呼んでくれたみたいだ
そのあとに俺にも電話してくれて
すぐに病院に向かった
「可奈ちゃん!まゆは?」
「無事だよここに居る」
ベッドに寝ているまゆを指差す
無事ならよかった…
「よかったー」
「…………」
少し冷静
でも激しく手が震えてる可奈ちゃん
怖かったんだろう
そう解釈した
「うん。無事でよかった」
悲しそうな顔で可奈ちゃんは言う
こういうのも慣れてかなきゃな
まゆの横にはお母さんらしき人と看護婦さんが居て見守ってる
あ、
「どうもお母さん!
あの…まゆさんとお付き合いさせていただいてる
碇涼真です!」
「うん。まゆから聞いてるよ
よかった、真面目そうな人で」
お母さんも笑顔が素敵なようだ
ちょっと嬉しい
そんな喜びに浸ってると
まだ可奈ちゃんの手が震えてるのに気がついた
「大丈夫?可奈ちゃん」
俺がそう言うと
可奈ちゃんは俺に言ってきた
「まゆ…余命9ヶ月なんだね………」