たった1ヶ月の恋
カウントダウン

1日目


「海っ、今日は学校終わったら待ってろよっ。俺ちゃんと学校まで迎えに行くから!」


ハチがあたしと一緒にやりたいこと、というのが、5つあるらしい。


その1つが、学校帰りのデート。

今日はそのデートをするつもり。


「ハチ、朝からそれ何回言うの?(笑)」


朝から何度も何度も同じことを繰り返し言われてるもんだから、完璧に覚えちゃった。


ハチはほんとに嬉しそうに笑ったあと


「何回でも言う! 待ち合わせって、何か俺が海の恋人になったみたいで、嬉しいから」

と言った。


おバカな死神め。

朝からキュンキュンしちゃってるんだよ、こっちは。


「俺もキュンキュンしてるー」

「こ、心読まないで!//」

焦った。

久々に心読まれたから、動揺しちゃって。


「ごめんってー(笑) あ、海そろそろ出る時間じゃない?」

時計を見ると、いつも出ている時間だったから慌てて玄関に向かった。


「じゃあ、ハチ、いってきます」

「うん、いってらっしゃい」

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