たった1ヶ月の恋
『はー?何よそれ(笑) あたしはあんたの彼氏じゃないんですけどー』
「分かってるよー(笑)」
最後に美弥と話しておかないと、絶対に後悔すると思った。
初めて出来た親友だから。
『メリークリスマス、海』
「メリークリスマス」
美弥のことだから、きっと今は家でクリスマスパーティでもしてるんだろう。
その証拠に、今こうして電話越しに楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
羨ましいなぁ、なんて。
『海、今から家来る?』
急なお誘いだけど、今日はいけない。
「ごめん、今日はいけないんだ…」
ほんとは行きたくてしょうがないけど、そんな風に言ってられないからね…
「ねぇ、美弥。」
『どうしたー?』
あたしが死んだら、美弥は泣いてくれるかな?
「今あたしが死んだら、美弥は泣いてくれる?」
直球すぎたかな?
こんな風に言ったら、あたし今から自殺するみたいじゃない。