たった1ヶ月の恋
「12月25日。人間界でいうクリスマスじゃない?」
「え、あと一週間ちょっとあるじゃん。」
今日は12月14日だから、あたしの命日まであと11日。
一週間と4日ある。
「…………だからね、海は意識不明の重体で入院して、25日に死ぬ予定だったんだって。」
クリスマスに死ぬなんて、冗談じゃない。
「ねぇ死神、あたしクリスマスに死ぬのは嫌だから、日にちずらしてくれない? 」
「無理言わないでください」
死神なのにできないのかよ、なんて思いながら時計を見ると、HRが始まる1分前。
「ねぇ死神、あたし遅刻なんだけど」
「えええ、俺知らないよ」
あたしより慌てふためく死神。
「もう帰ろうかな。」
「あ、俺飛べるけどどうする?」