自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
5年と6年の担任は中山先生。



中山先生も光をとても理解してくれた。



光は先生に恵まれたと思う。



養護学級の担任も代わったが、問題なく過ごしているし。


中山先生もクラスに光がいる事が、他の生徒たちに良い影響を与えていると言ってくれた。



ここまで来るのには決して、上手く行く事ばかりではなかったのだ。



でも、光の存在を認めて貰える事は本当に嬉しい。



来年6年生になる光、もう次男の薫はいないのだから。



多分光は不安になるだろうと思う。


光は薫の事を一度もお兄ちゃんと呼んだ事がない。


長男の瑛は必ずお兄ちゃんと呼ぶのに、光にとって薫はどんな存在なんだろうか。


いつも思うのだか、確かめたことは未だにない。


年が一才半違う、見た目も全く違う二人なのだが。


双子のように通じ合うものがあるのかもしれない。


これは私の勝手な憶測なのだが。















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