自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
養護学級の担任は中川と言う、体の大きな男の先生。



笑顔が優しい先生だとその時は思った。



落ち着かない、本当に慌ただしい入学式になってしまったし。



入学式から数日たったある日、光が泣いて帰って来た。



光にどうして泣いているのか聞くと、中川先生に叩かれたと言うのだ。



叩かれた理由を聞くと、テストの字が上手く書けなくて消したら、そのテスト用紙がクチャクチャになってしまったらしい。



それを見た先生が光のおでこをいきなり叩いたと言う。



父さんが光に話を聞くと、中川先生はいつも生徒を叩くと話出した。



養護学級には中3の男子2人と女子が1人、中2の男子が1人いて、中1の女子が二人、男子は光だけ。



中3のタカシ君はダウン症。



そのタカシ君を中川先生はいつも殴っていると、光が言ったのだ。



言葉を失った。



養護学級で何が起きているのだろうか。


不安しかない。


このままにはしておけないと強く思った。







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