自閉症児光の夢、それは働く人になりたい

ツバサは障害の程度の違いで、作業内容が異なる。



光は細かい作業を任されて、毎日頑張っていた。



ある日光は大好きなお弁当を食べずに帰って来たのだ。



どうしたのか？聞くと美保さんが虐められて昼食が食べれなかったから、自分も食べなかったと言う。



他人にあまり興味を持たない光にしては珍しい事。



でも昼食を食べないでいると、午後の作業に影響するのではないかと心配にもなり。



光に話をする事にした。



美保さんが泣いて昼食が食べれないなら、一緒に昼食を食べないでいるよりも、美保さんに一緒に昼食を食べようと、誘ってみたらどうかなと話した。



次の日から、光は美保さんと一緒に昼食を食べたようだ。



光に相手を思いやる気持ちが育っている事が嬉しかった。


光なりに成長していることが本当に嬉しく思う。