自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
ツバサでは17才の光が一番年下で、親子以上に年の差がある人たちもいる。



ツバサから就職して行った人も何人かいると、主任の指導員の人から聞き少し希望が持てた。



ツバサには何人が顔見知りの人たちがいて、それは小学校と中学校は違ったが、養護学級の宿泊訓練で一緒になった子供たちだ。



みんな光より年上で大人に成長していた。



お母さんたちも知ってる人が何人かいる。



光が青空学園を卒園した事を言うと、何故就職出来なかったのかと聞かれた。



お母さんたちは青空学園を卒園すれば、必ず就職先があると思っているようだ。



青空学園は障害者にとって、難関の東大とも言われていたから。



入園するのは難しいが、必ず就職先があるとお母さんたちも私も思っていた。



私は不景気の影響を受け、光が就職出来なかった現実を話した。








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