自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
その日の夕食時に、ことばの教室での出来言が嬉しくて家族に話していると。


夕食中長男が突然怒りだした。


いつもは大きな声を長男は出したりしない。


「お母さんは光の事ばかりだね。僕はいいけど薫が可哀想だ。薫は光の為にいつも我慢してるんだよ。」


分かってはいた、二男の薫がいつも我慢してる事を。


薫が泣いていてもそばにいてやれない。


私に言いたい事があっても、私が忙しくしているから話かけてこない。


分かっていたけど、見てみぬふりをした。


ごめんなさい、薫。


その時父さんが言う。


「薫のことは俺と瑛で見るから、母さんは今まで通り光を頼む。」


このまま、私は光だけに関わっていいのか、悩んだ。


父さんの話にはまだ続きがあった。


家族で力を合わせて乗り越えて行くしかないと、思えた。







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