自閉症児光の夢、それは働く人になりたい

言葉の意味とは

今まで当たり前だと思っていた事が、素晴らしい事のように思えたり、些細なことに幸せを感じるようになった。

長男や次男に対しても気持ちが寛大になる。


些細な事に文句を言うのを止めた。


二学期が始まると幼稚園の先生から電話が来て。


「お母さん、光君が私の事先生って呼んだんです。友達の名前も言いました。子供たちも大喜びです。」


本当に嬉しかった。


幼稚園へ通う事が出来、本当に良かった思える。


でも中には光君はバカだよねと言う子もいて、その話を長男の瑛に話すと、瑛は光に何回もある言葉を教えた。



「いいか光、光の事をバカと言う子がいたら、その子にバカと言う子がバカだと言ってやれ!【バカって言うやつがバカだ!】」


それからの光はバカと言われる度に、バカ言うやつがバカと呪文のように言い続けると。


誰も光にバカと言わなくなった。


こんな簡単な事に、私はどうして、気づかなかったのだろう。


この先も長男が光の成長に大きく関わっていく。


それもごく自然に。


反抗期の長男も可愛く思えるし。


光の影響力はやはりすごい。







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