自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
光が年長さんになると年少さんも入り、又新しい環境に慣れていかなければいけない。


でも、私が思ったほど問題なく過ごしていた。


年少の時は中々教室に入れなかったが、年長になるとみんなと同じように教室にいる事も出来るようになったのだ。


さくら組の友達と絵を書いて遊んでいる。


そこには5色で書かれた戦隊のヒーローたちと、友達も書かれていた。


光が教えてくれる。



一番目がヒデキ君、二番目がシン君、三番目がはるかちゃん、四番目がこうたろう君、五番目は松田先生。


涙腺が緩みぱなしで、涙が止りそうもない。


松田先生も泣いていた。


光が友達を絵に書く事が出来るだなんて。


想像もつかなかったのだ。


良かったね、光。






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