自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
幼稚園の担任の松田先生と養護学級担任の青木先生は、高校の時の同級生だったらしい。


因みに私も同じ年だった。


私は自閉症の講演会があると必ず出掛けて行き。


ある大学の有名な先生の話を聞いた時、納得出来る事がたくさんあった。


あの時光がとった行動には、全て意味があったのだ。



迷路の中をひたすら歩いていた、私は漸く出口を見つけたような気がした。



ある日光がバス停でバスを待つっていると、小さな子が道路に出ようとした。


光がその子手を引っ張ると、その子の親が光に怒鳴ったと言う。


うちの子になにするのと。



付き添っていたお母さんもがその親に謝ったと私に話してくれた。


どんな意見でも聞こうと、どんな現実にも目を背けないで前を向いて歩いていこう。



そして数日たつと付き添っていた、お母さんが真実を教えてくれたのだ。


「あれは光君が悪くなかったんです。あの子の親が子供を見てなかったから、あの子が道路に飛びだすのを光君が止めたんです。」


光君は正しい事したのに、ごめんなさいと、そのお母さんは何度も謝る。



いいえ、こちらこそ真実を話してくれてありがとうございます。


いつも感謝の気持ちを持って行こう。


真実は一つしかないのだから。


光を信じて頑張って行こうと思った。









< 78 / 209 >

この作品をシェア

pagetop