自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
第4章

小学校へ入学

小学校の校門を光とくぐる。


光、ここが光の通う小学校だよ。


又二人三脚で頑張って行こうね。



今日は光もかなり緊張していた。



光は常に1年1組の教室にいて、算数と国語だけ養護学級に通うことになった。



1年1組の先生はかなり厳しそうな人だ。



少し心配になる。



親子で体育館に並んで座った。



光も違う環境に、かなり戸惑っている。




大丈夫だよ、光。



光の手をそっと握ると、光も握り返して来た。



昨年次男の入学式の時、自閉症の子が校長先生が話している時、壇上に上がり校旗を振り回したのだ。



その光景が甦り不安になる。



私は光から目が離せなかった。


光は大丈夫だと思いたいのだが、不安は常に付きまとわる。




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