自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
光が小学校入学と同時に、近くに出来た全国にある大型のスーパーに、私は勤める事決めた。


父さんとした約束は、光が上手く小学校へ通えなかったら直ぐに仕事を辞める事だった。


仕事、家庭、光の学校の事、大変な事が又一つ増えてしまったが、光にいい影響を与える事にもなったと思う。



今までずっと家にいた私にとっても未知の世界。



光が私の勤めるスーパーへ社会見学で来た時、光はきっと私の所へ来てしまうだろうと思ったが、光はみんなと同じ行動をとっていたのだ。



私の方を何回も見たが、私の所へ来る事はなかった。



家に帰りその事を光に聞くと。



「お母さんは仕事だから行かない。」



光、頑張ったね。



お母さんが泣いたら駄目だね。


なんだろうね、光の成長が嬉しいはずなのに、寂しく感じてしまうだなんて。













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