殺し屋M
終章
谷川謙二ことタニケンは死んだ。
サユリは、死闘を終えたMのもとに行った。
Mは目刺し帽を被ったまま笑った。
「良かったよ。入れ歯にタフナグリップ付けてきて入れ歯外れる所だったよ。」
サユリは、ジャージに手を入れ最悪の場合に使うようにとボスにに言われていた拳銃を出してMを撃った。
Mは少し驚いた顔を一瞬だけしたが、直ぐに嬉しそうな顔に変わった。
「あらま~やっばり撃たれるのが一番感じるよ。
だから人を撃つのイヤなんだよ。
人がこの快感を味わうと思えば嫌じゃないか。
一発で仕留めるなんて実際は、あまりないからね。
ゆっくりあちこち撃ってくれよ。
ボスの命令だろう。
あいつは、いいやつだよ。
ここまでやられたら後は寝たきりか病院で死ぬだろうからなあ。
そりゃ嫌だからなあ。
だってゆっくり楽しみも無く死んでいくなんてな。
あいつは良く俺の事を分かってるよ。
そう言えばサユリは頭文字Sね。
MとSこれも上手く出来てるな。
ボスに言ってくれよMは幸せだったって。
あ~それとサユリちゃん足で顔を踏みながら撃ってよ。
ハイヒールじゃないのが残念だけどグリグリって感じで踏みつけてよ。
お願いします。」
サユリは、Mの顔面を踏みながら撃った。
撃ちながらMの事が少しいとおしく感じながらも吐き気を覚えた。