殺し屋M

サユリは、ドールでアイスコーヒーを飲みながらMを待った。


今度の相手は、有名人でもあるから世間は騒ぐだろうし警察も必死で捜査するはずだ。

そういう時にボスが選んだ男M確実に仕事をするから勉強しろと言われた。


Mについての噂は、この殺し屋業界では有名だが実態を知る者は居ない。
噂だけが独り歩きしていた。


今まで殺した数は千人を超えるとか、今までに失敗はないとか、沢山の噂だけは聞いた。


だが実態を知る者は、ボスのみらしかった。


ボスとMは、二人で仕事を何度かしてるらしい。


ボスは苦笑いしながら今うちがこれだけの組織になったのもMのお陰かもなと言った。


サユリは、まだ新人の殺し屋だ。


それでも、それだけの噂を聞いている凄い人が現れると思い緊張した。

ドールは、元々暇な上にこの時間はサユリしかお客が居なかった。

だからここを選んだのだ。


店員は白髪の老婆だけで昼時になると若いアルバイトの男が居たが今は帰って居ない。

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