To.カノンを奏でる君
「ん、」
祥多が普通に、包装されていないフィルムを差し出した。
直樹は驚いた顔をして受け取る。
「これ高いフィルムじゃない! いいの?!」
「ああ」
「ありがとー!」
直樹は嬉しそうにフィルムを握る。それから花音の方に向いた。
「あ、はい。私から」
花音は少し変な汗をかきながら、ピンク色の袋を差し出す。
良い気分のまま、直樹は受け取って中を見る。またもや驚いた顔をする。
「ノンノン! これ…」
袋の中から出て来たのは、祥多があげたフィルムと同じフィルム。それと写真アルバム。
これには祥多も直樹も笑うしかなかった。
「まさか祥ちゃんと被るとは思わなかった」
花音は溜め息を吐いた。
「そんな落ち込む事じゃないわ。凄く嬉しいのよ? ありがとう、二人とも」
直樹の優しい言葉に花音は安心した。
「じゃあ次は祥ちゃんね」
花音は直樹の方に向けていた体を祥多の方に向ける。
「まずはアタシから」
そう言って直樹は緑色の袋を差し出す。
祥多は受け取ってすぐに中身を取り出した。
「おぉ、ドヴォルザークのベストアルバムじゃん!」
直樹のプレゼントは当たりだったらしい。直樹は満足そうにしている。
「ん? アルバム…?」
続いて袋から出て来たのは写真アルバムだ。何やら重みがある。
開いて中を見てすぐ、祥多は表紙を閉じた。
「バ…カやろーッ!!」
祥多が普通に、包装されていないフィルムを差し出した。
直樹は驚いた顔をして受け取る。
「これ高いフィルムじゃない! いいの?!」
「ああ」
「ありがとー!」
直樹は嬉しそうにフィルムを握る。それから花音の方に向いた。
「あ、はい。私から」
花音は少し変な汗をかきながら、ピンク色の袋を差し出す。
良い気分のまま、直樹は受け取って中を見る。またもや驚いた顔をする。
「ノンノン! これ…」
袋の中から出て来たのは、祥多があげたフィルムと同じフィルム。それと写真アルバム。
これには祥多も直樹も笑うしかなかった。
「まさか祥ちゃんと被るとは思わなかった」
花音は溜め息を吐いた。
「そんな落ち込む事じゃないわ。凄く嬉しいのよ? ありがとう、二人とも」
直樹の優しい言葉に花音は安心した。
「じゃあ次は祥ちゃんね」
花音は直樹の方に向けていた体を祥多の方に向ける。
「まずはアタシから」
そう言って直樹は緑色の袋を差し出す。
祥多は受け取ってすぐに中身を取り出した。
「おぉ、ドヴォルザークのベストアルバムじゃん!」
直樹のプレゼントは当たりだったらしい。直樹は満足そうにしている。
「ん? アルバム…?」
続いて袋から出て来たのは写真アルバムだ。何やら重みがある。
開いて中を見てすぐ、祥多は表紙を閉じた。
「バ…カやろーッ!!」