恋々綴り。【短編集】

#21



 ただ、ベッドが軋む音。
 衣類が擦れる音。

 薄暗い室内に、濡れた声。


 欲張りになってしまう。
 曝け出して、受け入れてもらうこの時。

 耳元で唇を掠めながら、愛してるなんて柄にもなく囁くから。



 酷く、熱い。



Fin
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