甘い匂いに誘われて…
取り合えず注文を早々と済ませると、早速話に取り掛かるよう睨まれた。










所々相槌を打つ知織だが、目に見える程の動揺は伺えない。


寧ろ、話している私の方が動揺を隠すのに必死だ。










「とまぁ、平凡だった私の日常に、イワシが降るほどの衝撃が走ったの。

終わり。」




自分でも気づかないうちに伏せていた目を静かに上げ、恐る恐る知織を見てみると。






「はぁ?」







「これ。受け取って頂けませんか?」



信じられない。
かなりカッコイイ店員さんに口説かれてる。


でも、さすがにこれは受け取ってもらえないだろうよ、店員さん。




「いいですよ。」



いいのかよ!
軽いなおい。


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