『A』
美那海家は頭に超が付く豪邸。
その為、執事やメイドが数多く働いている。
一口に執事・メイドと言っても、掃除担当や料理担当…と、同じ執事やメイドでも、やる仕事が違っていたりする。
今車を運転している男と、桃色の髪の巨乳メイドは、専属と呼ばれるタイプの仕事をしている。
専属とは、文字通り主の専属となり、常に行動を共にし、いついかなる時も主の希望に応えられるようにしている者達で、送迎や護衛も兼ねている。
主の希望次第では一緒に遊んだり、お風呂に入ったり、と、かなり親密な仲になることもある。
先輩専属である鷹橋匠は、美那海響子とは、主と執事という関係に徹しているが。
鷹橋匠が外国から拾って来たメイド…桃戸美柑は、響子とは完全に友達感覚だ。
パーフェクト&エレガント紳士執事の匠と違い、美柑は、およそメイドがやる仕事は、何一つ出来ない。
なので、元傭兵という経歴を活かし、専ら護衛に務めている…。
ちなみに、日本語習得にかなり手間取り、最初の数年はかなり笑えるカタコトを炸裂させていた。