『A』
 
〜作戦3〜
『見知らぬ人に助けを求める!作戦』

「………あ……」

………

「………あの……」

………

「………」

………話し掛けられませんでした。

少し、石姫にはハードルが高い作戦だったようだ…。

〜作戦4〜
『木を揺すって、落ちて来た猫をキャッチ!作戦』

「ん………」

ユサユサユサ………

………

「んん!………」

ユサユサユサユサ!………
「………」

力一杯揺らしてはいるのだが、あまり揺れない…。

「………駄目、なのかな」

いや、木を揺するというアイディアはよかったのだ、ただ、単純に力が足りてないだけで…。

もっともっと大きく木を揺すれたら、きっと上手くいく筈。

そう考えを固め、あらゆる手段を模索する石姫。

「………そうだ!
………アレなら……」

どこか浮世離れした空気を持つ石姫、そんな彼女が思い付いた最終作戦は、正に、手段を選ばない常識外れなものであった。
< 58 / 401 >

この作品をシェア

pagetop