『A』
〜作戦3〜
『見知らぬ人に助けを求める!作戦』
「………あ……」
………
「………あの……」
………
「………」
………話し掛けられませんでした。
少し、石姫にはハードルが高い作戦だったようだ…。
〜作戦4〜
『木を揺すって、落ちて来た猫をキャッチ!作戦』
「ん………」
ユサユサユサ………
………
「んん!………」
ユサユサユサユサ!………
「………」
力一杯揺らしてはいるのだが、あまり揺れない…。
「………駄目、なのかな」
いや、木を揺するというアイディアはよかったのだ、ただ、単純に力が足りてないだけで…。
もっともっと大きく木を揺すれたら、きっと上手くいく筈。
そう考えを固め、あらゆる手段を模索する石姫。
「………そうだ!
………アレなら……」
どこか浮世離れした空気を持つ石姫、そんな彼女が思い付いた最終作戦は、正に、手段を選ばない常識外れなものであった。