『A』

赤い三連星

 
〜最終作戦〜
『赤い三連星』

作戦開始!

石姫が愛用の携帯電話を取り出す、美那海響子が改造した、ハイパースペックの超携帯だ。

ソレのボタンを、物凄い速さで両親指で押しまくる!

押す!

押す!!

押す!!!

押しまくる!!!!

………

………ピタ

「………完成です
送信を…ポチッとな」

石姫が送信ボタンを押すと、彼女が組み上げた、ある“プログラム”が、電波に乗って飛んで行く。

それは、一度ネットの海を介して…『A』事務所、その4階の石姫の部屋に置かれている、これまた美那海響子特製スーパーコンピューター“ケット・シー”の元へとたどり着く。

ブウゥゥ〜ン

という起動音を立てながら、無人の部屋でケット・シーが眠りから目覚める。

そう、石姫は携帯を使って、パソコンを遠隔起動したのだ。

先程、石姫が携帯を使って組み上げたプログラムは、更にこのケット・シーに、あるプログラムを実行させるという遠隔操作プログラムでもあった。

自動で、画面が次々と流れるように変わっていく…そして、最後…

『Red Three Star』

と、石姫が組んだプログラム名が画面に表示された。
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