『A』
「奴が私に弟子入りして来たのハ、私と、邪魔が入ることなく試合ができるようにする為でもあたようダ
後でわかったことだガ、奴は数多くの道場を、同じ手口で敗って回っているらしイ
………亮、まるでかつての君のようだネ」
「えっ!?
そんなことしてたんですか!?」
「あ゛〜…まぁな」
「まぁ、亮は小細工等使わズ、堂々と正面かラ、道場生全員倒していったけどネ」
「ああ…実に大塚さんらしい…
目に浮かびますよ」
「ふふふ、小さい人
その時、亮が道場破りをしてまわった理由を聞いたら驚くヨ」
「劉老師!もうその話はいいじゃないですか…」
「なになに!?
なんなんですか?
…聞きたいですね!」
「亮の奴ナ、一軒間違って道場破りしてしまったカラ中国全部の道場を倒さないといけナイ、って
私を倒した後言ったんだヨ」
「……それはまた……
なんとも大塚さんらしい理由ですね…」
「ヘッ、もういいだろその話は!
老師、動き出すのは明日でしょう?
俺はもう休ませて貰いますね!」
そう言って、バタン!と扉を開け、亮は部屋を出て行ってしまった…。