退屈しのぎだったのに、いつしか君を愛してしまった。




「どうしよう〜…」





佑月が珍しく難しい顔をしていた。




佑月が困っているときは、俺の出番だ。
なんて勝手に思っちゃった俺。





「佑月、何があったか話してみろ?俺なら役に立てるかもしれないぞ?」






「いやっ…大丈夫です!一人で解決できますから」






あっさりとフラれた。





でも、俺は諦めない。





佑月を助けて支えていくことが、俺に出来ることだと思うから。





「ん〜…あの…えっとですね…あ!私の家に知り合いの人が来るらしいんですけど…私苦手なんで遅くに家に帰ろうと思ったんですが…どう時間を潰そうかなと思いまして…」





嘘が下手な説明だな〜と思いながら俺は聞いていた。



でも、嘘だと分かってても…俺は気づかないフリをする。





「佑月にも苦手な人いるんだ?」





「…あ、はい…まぁ。」







「よし。決めた。
今日は俺の家に泊まれ。」






「はい………えぇ!?」







.
< 17 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop