退屈しのぎだったのに、いつしか君を愛してしまった。
すごく驚いた顔をする佑月。
「いいいや…!そんな迷惑かけられませんから!!」
俺の提案を全力で否定した。
そりゃそうだよな…
お前の中身は“女”なんだから。
知ってる人とは言え、
さすがに泊まるのはきついよな。
でも…。
「何をそんなに遠慮してんだよ?男同士じゃないか。一日くらい先輩の家に泊まったってどうってことないだろ?」
「う…そうですね。男同士なら普通ですよね。分かりました、今日はお世話になります。」
ごめん、佑月。
ずるい手使ってごめんな。
だけど…たまには俺だってお前を独り占めしたかったんだ。
いつも碧空ばっかりだから。
「よし、なら行こうか。」
「…は、はい!」
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