退屈しのぎだったのに、いつしか君を愛してしまった。
「浅香佑月です。」
小さな君はそう言った。
声も小さいしオドオドしてる。
本当に高校生?
って聞きたくなるくらい。
そんな君と、
初めて出逢った日。
「俺は陽斗。よろしくな」
新メンバーの佑月。
俺は退屈しのぎに
佑月に近づいた。
そのうち、嫌になって
辞めて行くだろう。
弱そうな君に
対して期待もしなかった。
ただ一つだけ。
気になる事があった。
ただの俺の勘だけど。
俺はそのためもあって
佑月の側にいて、いつのまにか助けるようになっていた。
「佑月、お前は俺の弟だ」
「嬉しいです!」
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