僕等の場所…
祐輔sido-



「いきなり呼び出してごめんな!」


「ううん…」



「えっと…」


いつもの祐輔らしくない




やはりさっきの麻友の態度が


気になっているのか…?




「もうすぐクリスマスやなぁ


何か予定ある?」




「…まだ別に」


麻友も歯切れが悪い




「よかったら俺と付き合ってくれん?


…あっ、その日だけやなく


これからずっとなんやけど」




「・・・・・」



「返事すぐじゃなくていいで!」




麻友が決心したように顔をあげて言った


「ごめん…私には無理…」




沈黙の時間が流れた




おそらく祐輔はこんな風に


フラれた事はない




次の言葉が出なかった


理由も分からなかった




「分かった…


時間取らしてごめんなっ!」




それだけ言うのが精一杯だった





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