僕等の場所…
「帰りカラオケ行けへん?」



亮二が満面の笑みで俺を誘った





「どうせ俺なんか二人の邪魔やろっ?


遠慮しとく…」




「麻友ちゃんも誘ったんやけど…」



「それをはよ言え!」







そんな流れで今、ボックスには4人





「川原君って脚、速いんやね~!」



「まぁ…脚だけは…」





これが俺ら二人の初めての会話だった





その後はなかなか話が続かない




俺は麻友の事を知らなさすぎた





こんな時ちょっと軽い亮二が



友達で良かったと思った





ヤツは上手に俺らの事を盛り上げてくれていた








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