僕等の場所…
やはり麻友の心の中には



あの男しかいないのか…





しかもそれは麻友にとって辛い恋だった





この場の空気を乱さないように



努めて明るく振舞う麻友だったが



俺はそんな痛々しい姿を見たくはなかった





(もうあんな歌…



絶対歌えへんからなぁ…)





駅に着いて電車を待っている時には



麻友は元気を取り戻していた





俺に気を遣っているのか、笑顔で話しかける




「川原君ってモテるん違う?」



「えっ!?まさか…」




俺は本当にビックリした





まさか自分が想いをよせる女の子に



こんな事言われるなんて思ってもいなかった






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