僕等の場所…
「瑞穂を送って行く」と



亮二が一緒に電車を降りた





自ずから俺ら二人が残される…





「さっきはごめん…



せっかく川原君歌ってる時に不機嫌になって…」





「そんなんええよ…俺の選曲ミスやし!



それに“駿”でいいから…」




「うん…」



そう言って麻友が微笑んだ





そして俺にこう言った



「もう腐れ縁なんかなぁ…」





やはり麻友にとって



俺なんか眼中にないんだろう…





(よりによって好きな子から



恋の相談をされるとは…)






麻友を見送った後




俺は大きなため息をついた




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