僕等の場所…
俺はこの空間がたまらなく好きだ



放課後の教室で好きな子と二人…





残念ながら二人きりではなかったし



勿論両思いでもなかったのだが…





この時の俺はそれだけで充分幸せだった







二色浜駅で待ち合わせる事を決めて



亮二と瑞穂は先に帰って行った





俺は勇気を振り絞り麻友に言った





「これからどっか行く?」




しかし俺の期待は一瞬で打ち砕かれた




「ごめん…今からバイトの面接やねん!」





「ほんなら…バイバイ…」



「うん、またね…!」





俺は教室を出てすぐに後悔した





せめてバイト先くらい



聞いておけば良かったのにと…


















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