僕等の場所…
波打ち際にいた亮二と瑞穂が



こっちを見てニタニタ笑っている




俺らが手を繋いでいるのが見えたのだろう…





そんなのもう平気になっていた




俺は確認するようにしかっりと麻友の手を握った



麻友も微かに握り返してくれた




それからは二人で色んな話をした




家族の事、中学生時代の事、バイトの事…






そして麻友は大きく息をついて言った




「あの腐れ縁、やっと切れたから…」





「・・・・・そうなん…」



俺はそんな事しか言えなかった





傾いた太陽がオレンジ色になって



水平線を綺麗に輝かせていた






麻友の横顔は何かを吹っ切ったように見えた





そんな波間の輝きよりも




ずっとキレイに輝いていた…

















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