僕等の場所…
予想通り亮二がトップで二走に繋ぐ


二走も快調に差を広げる…





俺にとったら三走からのバトンは2位で貰って



ゴール前でカッコ良く抜き去って



トップでゴールと行きたいところだったが…





現実はそうもいかず


三走までが完全なる独走態勢だった




(いっちょ、やったるか!)




それならこの際スゴイ記録を作ってやろうと



俺は全速で走る





風の音に混じって


微かに歓声が聞こえた…




ゴールに入った瞬間歓声は怒涛に変わっていた




メンバーが俺を迎えてくれ


みんなで一位の旗を持って連合の前へ行く





この時ばかりは俺らは主役だった…






チラッとE組の応援席に目をやると



麻友の姿が見えた…





叶わぬ恋と知りつつも



やはり彼女には





俺の勇姿を見て貰いたかったんだ…


















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