恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

「何があったか知らないけど、私は良くしてもらってるから」

 キッパリ言い切ると、

「そうか。ならいいけど……」

 と情けない笑みを浮かべた。

 何よ、気持ち悪い。

 私は首を傾げながら仕事に戻った。

 あの食事以来、私たちは一日に数回メールをしているくらいだ。

 今はまだ付き合おうとかそういう話にはなっていない。

 だけどまあ、このまま行けば……。

 夢のイケメン上司とのオフィスラブが始まるかもしれないのだ。

 大輔、お願いだから邪魔だけはしないでよね。

< 123 / 280 >

この作品をシェア

pagetop