恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~
「何があったか知らないけど、私は良くしてもらってるから」
キッパリ言い切ると、
「そうか。ならいいけど……」
と情けない笑みを浮かべた。
何よ、気持ち悪い。
私は首を傾げながら仕事に戻った。
あの食事以来、私たちは一日に数回メールをしているくらいだ。
今はまだ付き合おうとかそういう話にはなっていない。
だけどまあ、このまま行けば……。
夢のイケメン上司とのオフィスラブが始まるかもしれないのだ。
大輔、お願いだから邪魔だけはしないでよね。