恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 江藤さんはより真剣な顔をしていた。

「北川さんとうちの係長とのこと、ご存知なんですか?」

「え……?」

 大輔と、陣内係長のこと?

「ごめんなさい。知らないなら、良いんです」

 江藤さんは軽く会釈をして席へと戻っていった。

 ちょっと!

 何よそれ。

 気になるじゃないの。

 あの二人に、何があったっていうの?




「別に、何もねーし」


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