恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~
「あの、陣内係長」
「ん?」
もし彼がオクテなら、
少しくらい私から押したっていい。
「まだ、帰りたくないです」
「え……?」
「係長が、良ければ……ですけど」
バッチリ上目遣いをキメると、
陣内係長はまたフッと笑って
「いいよ。ゆめちゃんになら、朝まででも付き合うよ」
と言いながら私の肩を抱いた。
そう。
私は今夜にでも、
今の煮え切らない関係を進展させようと思っている。