恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

「な、何よ」

 見つめたって、貢いだりしないんだから。

 大輔は私の威嚇なんてさらりと受け流して

 梨香に会釈をした。

「どうも、初めまして。北川です」

「中居梨香です。ゆめとは幼馴染みで……」

 話し始めた二人を無視して、

 私は二人の男性との会話に混じることにした。

 そこで健吾がグラスを代えに、

 トレンチを抱えてやってきた。

 別の男と盛り上がってる梨香を見て、

 何とも思わないのだろうか。

 この二人には、本当に愛はないの?

 幼馴染み設定、期待してるんだけどな。

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