恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~
「お前は俺のモノだ」
ホテルの一室。
ベッドの上で響く彼の甘い声。
「心も、体も、全部」
そう。
私、ずっとそんな風に言われたかったの。
「もうずっと離さねぇから」
顔も声もセリフも、
私の理想通りなのに……。
バチィン!
「痛い! やだ、痛いよ!」
彼の手は乱暴に私の体をぶった。
「いいよ、その顔。すっげーそそる」
私は痛みと恐怖で泣きじゃくり、
だけど怖さのあまり抵抗ができない。