恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 あの日、部署の違う私たちは、

 倉庫で偶然顔を合わせた。

 オフィスの中でこっそりラブラブすることに憧れていた私は、

 大輔に擦り寄って

「チューして」

 と、それはそれは可愛らしくおねだりした。

 そんな私をあいつは……

「アホか」

 と、

「会社で何考えてんの」

 と、

「薄々感じてはいたけど、お前、想像以上にイタイ女だな」

 と言って馬鹿にした。

 それまでにも色々と夢を打ち砕かれていた私は……

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