恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~



 約三年ぶりに入った大輔の部屋は、

 当時からは考えられないほどキレイに片付いていた。

「誰が掃除したの? 女?」

 大輔になら、定期的に来ては甲斐甲斐しく掃除なんかをする女がいてもおかしくない。

「バカ、自分でやってんだよ」

「信じられない」

「俺だって成長したの」

 だけど本当に見違えるほどキレイに片付いていて、

 彼の言葉をにわかには信じられない。

「こんないい部屋に住んでたんだ」

 梨香の部屋と同じくらい広くて、設備も良い。

 片付いているだけで見違えるものだ。

「とりあえず、風呂でも入れる」

「うん、ありがと」

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