恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~
「大輔」
大輔は煙を吐きながらこちらを向いた。
私のこと、好きなの?
なんて聞けるわけがない。
「着替えとか、持ってきてない」
「俺のでいいだろ」
「違う、明日の」
「会社、休んだほうがいいんじゃないか?」
「行くよ」
「やめとけ。顔がちょっと腫れてきてる」
ジンジンしている左頬に触れると、
確かにちょっと熱を持っている。
最悪だ……。
「明日はここにいろ。俺が帰ったら家まで送ってやるよ」
「うん。ありがと」