恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~
先に風呂に入って、大輔のTシャツとスエットに身を包む。
メイクポーチに入れているお出かけ用の化粧水で肌の手入れをしている間に大輔も風呂から出てきた。
「ビール飲む?」
「いい。そんな気分じゃない」
「そうか」
冷蔵庫から取り出したビールをしまい、
再びソファーに大輔が戻ってきた。
「もう寝ろ」
「うん」
「俺はここで寝るから」
「え? いいよ、一緒で」
彼のベッドが広いことは、知っている。
「あのな、言ってる意味わかってんの?」
わかってるよ。
大輔ならいいって、今は思ってるから。