恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~
「うそ、何もなかったの?」
昨日の話をすると、
梨香は驚いた声を出した。
「なかった。普通に寝て、起きたらもういなかったし」
「だって、一緒のベッドに寝たんでしょう?」
「うん」
「だったら普通あるでしょ」
「梨香と健吾と一緒にしないでよ」
梨香は納得できないと訴えつつ、
「だけど、雅彦君のことは謝るわ。紹介したのあたしだし、ちょっと責任感じてる」
「それは、もういいの」
タンコブも、昨日より良くなった。