恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

「そう。わかった?」

「ええええええっ?」

 散々モラトリアムだとバカにしておきながら、

 作者が梨香だったなんて。

 まさか、今まで私に狙い通りの男を紹介してくれていたのは、

 小説のモデルたち……なのかも。

 私が小説を読む→ハマる→紹介してもらう。

 辻褄が合いすぎてるじゃないの。

 そして画面をよく見てみると、

「書籍化決定!」

 の文字が。

「はいこれ。その書籍版」

 それを差し出してきたのは、大輔だった。

「どうして大輔が?」

< 279 / 280 >

この作品をシェア

pagetop